1. TOP
  2. その他
  3. センシング×防災・減災シンポジウム(3/27)

センシング×防災・減災シンポジウム(3/27)

安全安心地域共創リサーチセンター主催 シンポジウム
「防災・減災分野へのセンシング技術の利用に関するシンポジウム」
日時:2015年3月27日(金)13:00~17:00
会場:豊橋技術科学大学 A棟114講義室(シンポジウム)A棟ホール(展示)
主催:安全安心地域共創リサーチセンター
共催:エレクトロニクス先端融合研究所、東海圏減災研究コンソーシアム

◎ 趣旨

センシング技術と防災・減災技術を融合した研究プロジェクトをスタートするにあたり、関連する分野の外部有識者を講演者として招聘し、研究の動向を把握するとともに、会場の参加者を交えたディスカッションを通じて、研究のニーズ・方向性について議論しました。また、企業等からの関連技術の展示を行いました。

◎ 報告

シンポジウムには、学内の教員・学生を中心に約70名が参加しました。最初に、斉藤大樹・安全安心地域共創リサーチセンター長から開会の挨拶があり、本シンポジウムはセンシング技術を防災・減災に積極的に活用した研究開発を進めるキックオフ・シンポジウムである旨の説明がありました。

report_01_01

第1部では、センシング技術を利用する立場から3名の講演が行われました。最初に、名古屋大学の飛田潤教授から、加速度センサを用いたモニタリングにより建築物の健全性を判定する研究について、Eディフェンス実験など最新の研究成果の紹介がありました。次に、福井工業高等専門学校の辻子裕二教授から、地盤災害の検知について、衛星画像やUAVを利用した最新の研究成果が紹介されました。また、(独)港湾空港技術研究所の川口浩二チームリーダーから、GPSブイや超音波を用いた波浪計の技術や、東日本大震災後の津波観測の現状について紹介がありました。

第2部では、最初に、センサを開発する立場として、セイコーエプソン株式会社の加納俊彦部長から、最新のセンサとその応用事例の紹介がなされました。次に、センサからの情報を伝達する通信分野として、(独)情報通信研究機構・耐災害ICT研究センターの浜口清室長から、災害時の情報を確実に住民等に伝達するためのICT技術や東日本大震災後に女川町などで進められているネットワーク事例などについて説明がありました。

report_01_02

第3部では、これからの研究のニーズ・方向性と題して、ディスカッションが行われました。講演者や会場からは、構造物のロッキングを精度よく測れるセンサ、消費電力が小さく耐久性の高いセンサ、UAVに搭載する軽量で小型のセンサ、コンクリートや土に埋め込む無線型のセンサなどの要望が出されました。また、非常時だけでなく平常時にも使えるセンサが必要との意見もありました。

report_01_03

シンポジウム開催中は、展示ブースにおいて企業展示が行われており、白山工業、NTTアドバンステクノロジ、東京測器研究所、セイコーエプソン、共和電業、オサシ・テクノスからの出展がありました。白山工業の地震ザブトンの体験には順番待ちの列ができるなど、好評でした。また、シンポジウム終了後には、本学のエレクトロニクス先端融合研究所(EIIRIS)の施設見学会も行われました。